Crème Fraîcheクリームフレーシュ
クレームフレーシュには脂肪分の多い生クリームの濃厚さと爽やかな酸味が共存しています。サワークリームと似た酸味があり、舌触りはサワークリームと似たものから柔らかくなったバターと同じようにしっかりした食感のものまでさまざまです。わずかにナッツの風味とビロード(ベルベット)のような質感があり、重くならずに濃厚さを出すことができます。
クレームフレーシュはクリームを発酵させたもので、乳酸菌と自然発酵の力でクリームをもったりさせています。クレームフレーシュの製造方法は、クリームを低温殺菌し、そこに発酵に必要な菌を混ぜるというもので、ヨーグルトやチーズと似ています。クレームフレーシュは、高級食品専門店や多くのスーパーの乳製品コーナーで販売されています。
- クレームフレーシュは多くのシェフから愛されていますが、その秘密は沸騰するまで加熱しても凝固しないことにあります。
- クレームフレーシュは、バターミルクやヨーグルト、サワークリームほど酸味が強くありません。また、市販の他の乳製品ほど標準化されていません。ベースとなったクリームと同じ乳脂肪分がクレームフレーシュには含まれています。
自家製のクレームフレーシュには、市販のものが持つ奥深い風味やシルクのようななめらかな食感はありませんが、いざという時にご家庭で似たものを作ることは可能です。以下で2種類の方法をご紹介します:
- 脂肪分の多い生クリーム(できれば乳脂肪分40%)約240mlにバターミルク大さじ1杯を加え、38℃程度になるよう温めます。瓶に注ぎ、蓋をしてよく振ります。もったりしてくるまで8時間から12時間、室温で置いておき、その後冷蔵庫に入れれば、よりしっかりしたクリーム状になります。冷蔵庫で10日程度保存できます。
- 小さなボウルを使い、同分量のサワークリームと脂肪分の多い生クリームを入れ、泡だて器でかき混ぜます。それをよく冷えるまで冷蔵庫で冷やします。
- 濃厚な味わいのデザートトッピングを作るには、クレームフレーシュ約240mlに砂糖大さじ2杯とバニラ小さじ1杯を加え、少し角が立つ程度まで泡立てます。すぐに使わない場合は、ラップでカバーし、冷蔵庫で保存しましょう。上記の材料で約480ml分のトッピングができます。
- 素敵なブランチやデザートを作りたい場合は、ボウルいっぱいに、サイコロ状に切ったフレッシュなマンゴーやパイナップル、パパイヤなどを入れ、はちみつで少し甘みを付け、ライムの皮を細かくすりおろして香りを付けたクレームフレーシュのソースをかけましょう。