Sour Creamサワークリーム
脂肪分に富み、酸味のある半液体状のサワークリームは、ケーキや焼き菓子にしっとりと柔らかい食感を与えます。酸には長くて繊維状のたんぱく質分子を細かく分解する働きがあり、焼き上がりが柔らかい食感となるのです。小麦粉の主な成分であるグルテンはたんぱく質の一種なので、柔らかい食感を出したい場合、サワークリームのような酸性の材料がぴったりです。
サワークリームは脂肪分の低い生クリームを発酵させるか酸性化することで作られます。より一般的なのは発酵で作られるサワークリームで、特別な菌培養でできた乳酸菌の働きで酸味を与え、とろりとさせます。酸性化サワークリームは、ビネガーのような酸を直接添加することで酸味ととろみを作り出します。
- 温かい料理にサワークリームを使う場合、サワークリームが固まらないようにするには、料理の最終段階でサワークリームを加え、徐々に温まるようにし、やさしくかき混ぜてください。
- もしもサワークリームが容器の中で分離してしまったら、液状の部分をやさしくかき混ぜてクリームと一体化させることができます。
サワークリームの乳脂肪分は、そのサワークリームのベースとなるミルクやクリームの乳脂肪分によりさまざまです。市販のサワークリームは、8オンス(約237ml)、16オンス(約473ml)、32オンス(約946ml)の容器で販売されています。
一般的なサワークリーム
一般的なサワークリームは、脂肪分の低い生クリームから作られ、乳脂肪分は18%以上あります。
低脂肪サワークリーム
低脂肪サワークリームは、一般的なサワークリームと比べ、乳脂肪率を25%以上カットすることとされていますが、市販の低脂肪サワークリームの多くは、一般的なサワークリームより乳脂肪分が40%低いものです。
無脂肪サワークリーム
無脂肪サワークリームとは、1食当たりの乳脂肪分が0.5g以下で、増粘安定剤を添加したもののことを指します。
- 一般的なサワークリームは、低脂肪サワークリームで代用することはまったく問題ありません。しかし、無脂肪サワークリームをパンや焼き菓子づくりで使っても、一般的なサワークリームのような効果は期待できません。
- サワークリームは全乳から作られたヨーグルトで代用できます。
- サワークリームはバターミルクで代用すると、液体状の生地は薄くなり、こねる生地は柔らかくなりますが、焼き上がりの結果に影響が出ることはありません。
- シンプルなデザートには、新鮮ないちごやぶどうにサワークリームをつけ、ブラウンシュガーを振りかけてみてください。
- 同量のサワークリームと脂肪分の多い生クリームを泡だて器でかきまぜるとクレームフレーシュの代用になります。冷蔵庫でよく冷やしましょう。