バターなしの台所は考えられません。有塩バターや無塩バター、非発酵バター、ホイップバター、発酵バター、澄ましバター、ライトバターなど、さまざまな種類が市販されています。この万能の料理材料であるバターを使えば、料理に素晴らしい風味や、きれいな焼き色や美味しさを引き立たせてくれる食感が生まれます。販売店では“Real California Milk”(リアル カリフォルニア ミルク)のシールの貼られたバターを探しましょう。これはカリフォルニアの農場で生産されたミルクのみを使って作られた製品であるということを示すマークです。
カリフォルニア産のバターは仕上げの調味料と考えてください。野菜を蒸すかさっと炒め、食卓に出す前に少量のバターをからめれば、豊かな風味が広がります。ナッツの香りのする贅沢な「インスタントソース」を作りたければ、重めの片手鍋の中で、黄金色の香り高い焦がしバターになるまでじっくりと火にかけます。野菜にこの黄金色のバターソースをからめましょう。
- バターは、低温殺菌したクリームを攪拌またはシェイクし、乳脂肪と液体を分けることで作られます。この液体はバターミルクという名でも知られています。攪拌後、バターを水洗いし、有塩バターの場合は塩を加えます。この工程で余分なバターミルクが取り除かれます。
- 本物のバターは乳脂肪分80%以上で、その他に水分と固形分(主にたんぱく質と塩分)がそれぞれ18%と2%程度含まれています。
- 澄ましバターを作りたいときは、一般的なバターを弱火でゆっくりと溶かし、水分のほとんどを蒸発させ、乳固形分を脂肪分から分離させます。表面に浮かんできた気泡をすべてすくい取れば、澄ましバターは調理時により高温で加熱することができます。通常のバターの保存期間に比べ、澄ましバターの保存期間はやや長めです。バター1ポンド(約454g)から澄ましバター12オンス(約340g)を作ることができます。
- 澄ましバターの一種であるギーは、無塩バターを、水分のすべてが蒸発するまで沸騰寸前の温度で加熱し、乳固形分、つまりたんぱく質を沈殿させることで作られます。ギーは、インドやアフリカ、中東などの多くの地域で何千年にもわたり使われてきました。近年ではヨーロッパ各国やアメリカでも人気が高まっています。
- バターはしっかりラップで包むか、蓋つきの皿を使って冷蔵庫で保存します。
- 香りの強い食べ物の近くで保存するのは避けましょう。匂いが移らないようにするためです。
- 短時間なら室温で置いておくこともできますが、風味が損なわれないよう、冷蔵庫で保存しましょう。
- 冷凍庫で保存する場合は、4か月以内に使うようにしてください。
- パッケージに印字されている賞味期限を見れば、そのバター本来の美味しさを楽しめるのはいつまでかが分かります。
- パンや焼き菓子づくりや料理において、バターに勝るものはありません。ソースやコンパウンドバター(具入りバター)、砂糖菓子に使ったり、シンプルにスプレッドとして使ったりしましょう。
- 多くの場合、食卓に出したり、通常の料理に使ったりするのは有塩バターです。無塩バターは、パンや焼き菓子づくりや、シーフード料理で使うのに最適です。
- 大抵の場合、有塩バターと無塩バターは互換的に使うことができます。
- バターの量を正確に量るには、バターの包み紙に印刷された目盛りを利用するようにしましょう。
- 約113g = バター 1本分
- 約454g = バター 4本分