従来、バターミルクはバターを作るために牛乳やクリームを攪拌した後に残った脂肪分の低い部分を指していました。今日では、バターミルクは乳酸菌を使って「培養」した無脂肪乳または低脂肪乳から作られています。培養バターミルクは、脂肪分やカロリーは低く、特長的な酸味やクリーミーな食感は保たれています。
- 培養バターミルクはストレプトコッカス・ラクティスという乳酸菌を加えて作られており、この乳酸菌の働きで、酸味や濃度が生まれます。ロイコノストック・チトロヴォリュム菌もまた、バターミルクのバター(ジアセチル)の風味を高めます。
- バターミルクを保存する際は、市販の容器のまま、3.3~4.4°Cに設定した冷蔵庫で保存しましょう。
- バターミルクの容器に印字されている「販売期限」の日付は、小売店がいつまでその商品を販売することができるかを示しています。
- しばらく放置するとバターミルクが分離してしまうことがあります。よく振ってから使いましょう。
- パンや焼き菓子づくりで使うと、バターミルクの自然の酸が、酸味やふっくらとした食感を与えます。そのため、パンや焼き菓子を作る人の中には、市販のベーキングパウダーよりバターミルクを好む人も多くいます。
- 鶏肉や豚や牛の肉などをマリネする際にバターミルクを使えば、バターミルクの酸で肉が柔らかくなります。
- スープやドレッシング、ソースに加えれば、低脂肪ながらクリーミーな食感が楽しめます。また、レシピの材料としてヨーグルトやマヨネーズが使われているときは、バターミルクで代用することができる場合もあります。
- バターミルクビスケットやバターミルクパイ、昔ながらのコーンブレッドなど、アメリカ南部の家庭料理には、バターミルクは欠かせません。
- 低脂肪で高たんぱくのバターミルクは、料理の最中に固まってしまうことがあります。加熱するときはゆっくりと温度が上がるようにし、やさしくかき混ぜましょう。
バターミルク入りのソースやドレッシング(ランチドレッシングやブルーチーズドレッシング、コールスロードレッシングなど)を作るときには、少量のバターミルクパウダーを加えることで「補強」しましょう。バターミルクの酸味やとろりとしたクリーミーな食感が増します。