サワークリームは脂肪分の低い生クリームを発酵または酸性化することで作られます。コクとうまみを併せ持つサワークリームは、東欧の料理の付け合わせに伝統的に使われ、ポテトのトッピングの他、さまざまなタイプの料理の味を引き立てます。
- 発酵で作られるサワークリームは、低温殺菌したクリームにストレプトコッカス・ラクチスという種菌を加え、望ましい酸味ととろみが出るまで約22°Cの温度で保温して作られます。
- この培養菌から乳酸菌が生まれ、乳酸菌の働きでサワークリームのとろみや独特な風味ができるのです。
- 酸性化サワークリームを製造する生産者のなかには、乳酸菌の種菌ではなく、ビネガーのような酸性の液体を使う場合があります。
- 市販のサワークリームには、無脂乳固形分と安定剤が添加されている場合もあります。
- サワークリームは、買った時の容器のまま、3.3°C~4.4°Cに設定した冷蔵庫で保存します。
- 分離してしまった場合は、液状の部分をやさしくかき混ぜてサワークリームと一体化させてください。
- サワークリームの表面に少しでもカビが生えていたら、速やかにそのサワークリームは廃棄してください。
- サワークリームに含まれている脂肪分と酸が、パンや焼き菓子にしっとりと柔らかい食感を与えてくれます。
- ディップやドレッシングのベースとして、あるいはお客様が喜ぶこと間違いなしのポテトのトッピングとしてサワークリームを使ってみましょう。
- サワークリームをスープやソースに加えれば、酸味が加わり、なめらかな口当たりになります。
- サワークリームの脂肪分は18%~20%と比較的低く、そのため高温での調理の場合、凝固しやすくなります。そのため温かい料理を作る際は、できるだけ最後のタイミングでサワークリームを加えるようにし、加熱するときはゆっくりと温度が上がるようにして、やさしくかき混ぜましょう。
- パンや焼き菓子、温かい料理の中には、通常のサワークリームを低脂肪サワークリームで代用できるものもありますが、無脂肪サワークリームは冷たい料理でこそ真価を発揮します。